私が乗ってきた車
私が乗ってきた車について、振り返り書いてみたいと思います。自動車部のことはもう相当昔になりますので、
記憶違いがあるかもしれませんがご了承願います。正確なことをご存知であれば訂正下さい。
初めての自動車の所有は昭和42年だったと思います。 60年式(?)クラウン1500ccで、自動車部の先輩5-6人と
1人数千円を出し合い共同購入した車でした。車検の残りは数ヶ月、パッテリはあがり気味でしたが夜は小倉銀天街へおでんを食べに
行ったり、練習ドライブと祢して皆で乗り回して1万キロ以上も走りました。いつも忘身寮部室横の傾斜地に駐車しており板を下りながら
エンジンを掛ける状態でした。上手にギアチェンシをしないとギアが噛み込みまた交差点でエンス卜して押し掛けをすることは日常茶飯事
でした。「いつかはクラウンに」という有名なキャッチフレーズが後に出てきましたが、その後いつまで経っても私はクラウンを
所有することはありませんでした。
受験勉強中の昭和40年に発表された3代目コロナの2ドアハードトップのスタイルに衝隼を受けすごく慣れ欲しいと思って
いましたが、クラウンの次に所有したのが、丸型のヘッドライトの62年式2代目コロナでした。車体色が黒だったのでボンネットから
バンパーまで白いテープを貼り、若さとスピード感を強調した記憶があります。プレーキシリンダーカップが悪いのか少量であるが
プレーキ液が漏れ、プレーキペダルが床まで着いてしまいヒヤッとすることが度々でした。また、この車の強烈な出来事は、門司から小倉に
向かっていた時西鉄の路面電車の石畳を走っていたところガタガタと振動が多かったのですがそれは石畳の振動ではなくホイールナットの緩みで、
タイヤが外れ車より前方にタイヤが転がっているという映画のような今考えてもびっくりするような出来事を体験しました。それ程スピードも
出ていなかったこと、また通行している車も少なかったため幸い事故には至りませんでした。
そんなコロナから、昭和44年に初代カローラ67年式に乗り換えました。
当時山本(正)君(制46)が、美しい日産サニークーベにほれ込み新車で購入していました。リアがファーストパック型になった
本当に『これぞクーペ』と思える正しい車でした。1000ccでしたが、車体軽く本当によく走る早い車でした。サニークーペに対抗して購入した
『プラス1O0ccの余裕』のカローラ1100は、車体重量700kg、初めてのフロア4段シフトでこれもよく走る車でした。ラジアルタイヤに交換し、
オイルパン下に保護鉄板を取付け、その他フォグランプ、タコメータ一、シートベルト等を装備し、ラリー用に仕立て何度もラリーに出場活躍?
しました。
大学を卒業してからは、カローラ、カローラスプリンター、コロナハードトップそしてマークUグランデをはじめて新車で
購入しました。長く乗る積もりでしたが、2年余で東京へ転勤になり、駐車場がないため残念ながら売却しました。
その後北海道に転勤になり、FFのトヨタビスタを購入し1年目の冬には凍った湖で初めて氷上運転を体験しました。
雪が降り路面が凍結する冬道では最初慎重に運転していましたが、何度か冬を経験し数年経つうちに凍結した冬道であってもスピードに慣れ、
スピードの出し過ぎで何度か危ない目に遭いました。事故にはなりませんでしたが危ない目に何度か遭ったために、安全性についてより深く
考えるようになりました。
そのような時に1冊の本 赤池学著「メルセデスベンツに乗るということ」に出合いました。その中には衝撃的な内容が
記載されていました。
『安全性は偶然ではなく絶え間ない開発と長い時間をかけて蓄積した知識をいかに製品に反映させたかの結果である。
メルセデス・ベンツ社は、事故調査チームを持っており、事故があれば現場に急行し事故の状況等詳細な調査を行なっている。
現実の事故からの知見を元に実験を繰り返し、安全対策を確立してきている。クラッシュテストは法規制をクリアするために行うのではなく、
人間の安全を守るための指標を独自に築くためであり、ここが他のメーカーと決定的に遭うといえる。』
内容は少しひいき目に書かれたところはあるかもしれませんが考えさせられる内容でした。そして慣れた安全性や耐久性・居住性等を考えて、
一度メルセデス・ベンツに乗りたいと思い、当時一番安かったCクラスを購入し、10年以上乗り続けています。
乗って感じることは、高速走行では安定感があり快適で安心して疲れも少なく長距離運転ができる。街中では小回りが利き楽に運転できる
車である。国内外各社はいい車を多く製造していますが、メルセデスベンツは安心して長く乗ることができる総合的にみていい車であると思います。
少々高価ですが、長く乗ればそれ程高くはないと思います。
これからは、歳相応の体力・視力・反応力になってきますが事放を起こさないように安全にできるだけ長く楽しく楽しく付き合っていきたいと
思っています。
[ 田中さん(s45) 記/流星23号(P.18)(2011.12/20発行) ]