「降りてゆく生き方」について
私の中学時代の同級生に苅谷俊介という友人がいます。俳優であり、考古学の研究をし、本も書いている。
昔は石原軍団、今はNHK大河ドラマにも時々登場しているので御存知の方もおられるかもしれません。先日もテレ東系の番組取材で
ふるさと大分県日出町に帰ってきました。 その彼が数年前、武田鉄也と共演して映画を作ったことをご紹介します。
その映画の題名が「降りてゆく生き方」であり、この映画はロードショウやCD化ではなく観た方の口コミやWebなどの紹介で
ホールや会館での上映活動で全国に広めていこうとしています。
映画は、我々団塊の世代が戦後の高度経済成長の時代を走ってきて、コンピューター付きブルドーザーに象徴される
列島改造の結果、例を見ない経済発展を遂げた後のバブル崩壊、地球温暖化、食料危機などの矛盾を招き出している。果たして
今までのように上を目指すばかりでいいのだろうか。という生き方を問いかけるものです。
自分もこの歳になりいささか自戒の念をこめて「登った山は下りなければならない」として映画を紹介し
上映会を催しているところです。
映画は時代に合わせて編集ポイントを変えながら息ながく共感者を増やして行こうとしています。
そんな折先日、五木寛之の新著「下山の思想」という本に出会いました。彼も「デラシネの旗」以来、
私にとっては40年のファンですがこの本も殆ど同じ趣旨で書かれており意を強くした所です。
本の最後にはノスタルジーのすすめとして郷愁世界に遊ぶ楽しみが述べられていますが、私も自作の真空管アンプで
懐かしいジャズに浸りながら80年代のポルシェで昔に浸りたいと思います。
KITナイトラリーの草創期には学連ナンバーをつけた部車は59年式クラウンであり、この車で参加していたかな。
今日自分があるのも自動車部でお世話になったおかげであると今更ながら思っているところです。
[ 伊東さん(1969s44) 記(2011.12) ]